私のデザインについて
デザインとはやはり「日常を突き破る夢」を形にしたものであるべきでしょう。
それは第一にユーザーの夢にたったものでなければなりませんし、ひいてはそのことがクライアントの夢に繋がっているという結果でなくてはなりません。それが日常の中での夢であるためには具現化してこそ夢が夢として手に取れる形でこの社会に存在できるのです。
現在のデザイン制作の多くは以前にもまして多くの諸条件をクリアーしなければ成り立たなくなってきました。特に最近ではマネージメントの考え方が進み、予算的にも大変厳しい中での作業も多くなってきました。そういった意味では多くの多義的な内容を同時に解決しなければ今のデザインとはいえなくなりました。
私のデザインスタイルは一見アーティステックなスタイルに見えますが実はそれには理由があります。過去の既存の様式からは自由に見える私のデザインスタイルは、多義化する諸条件をクリアーするためには実は大変有効なスタイルなのです。
自由さが信条の私のスタイルは、これまでにも多くの起死回生のアイデアで困難な条件を解決してきました。私の実績の中では江戸東京博物館の「東京建築展」や「ログノッツオ」「ティエラ・ナスカ」なども困難な条件を克服した好例だと思っています。これらのデザインは私のデザインスタイルだからこそ成就できたのだと小さな自負があります。
そうした諸条件に負けてデザインが貧粗になってはいけないとずっと考えてきました。やはりそこに「夢」があってこそ、人々との多くのやり取りが生まれると思うのです。人々のやり取りが生まれればそのことがひいてはビジネスにも直結すると確信しています。
さらに私のこだわりは「手わざのぬくもり」にもあって、職人の最高の技術をシャープな造形の中に点在させるといった工夫もしてきました。ですから、多くの人から私のデザインの中に意外にも人の暖かさのようなものを感じるとよく言われたりします。このことも私のデザインスタイルの大きな特徴です。
これらのことを確認するためにもぜひこのホームページを隅々までご覧ください。
そして、もしも私の考え方に共鳴していただけたなら、新しい可能性にかけた新しい場所に共に立てるかも知れません。
お互いの情熱が前提となった「夢」をぜひ一緒に形にしていきたいものですね。 |